健康と安全

何故か冷房がない工場のヤバすぎる実態

40代男性 部品工場と倉庫で資材搬入

冷房がない工場を選ぶと夏に猛暑でヤバい

世の中にはさまざまな役割の工場が多々あるわけですが、冷暖房が無い工場があるのは知っていますか?
特に猛暑の夏には不可欠な冷房がない工場の場合には、勤務すると地獄で炙られるような思いをしてしまうので要注意です。
工場内は扇風機は回っていて風通しはあるとは言っても、真夏になれば35度を超える猛暑になることも珍しくありません。

事務所のほうに行けばクーラーが効いているので、うらめしく思ってしまうところです。

工場に冷房が付けられない理由とは

どうしてうちの工場は冷房付かないんだろうと1平社員が疑問に思っても、猛暑の職場は一向に改善されない場合が多いのが実情です。
その理由には幾つかあるので、それぞれを確認してみることにします。

よくありがちな理由としては、冷房費用の問題がのしかかっている場合があります。
零細企業の場合は、正直言って施設を改善するための資金がありません。
工場面積が広い場合、大規模な装置や数が必要になり、設置費用と使用料金が莫大になってしまいます。
お給料を支払うのが精一杯な工場では、冷房を入れることを渋っていても仕方がないのでしょう。

そして経営者の労働に対する意識が低い、いわゆるブラック工場だからという理由もあります。
経営者としてはどうせ夏は3ヶ月だけだし、従業員が多少苦しんでも給料さえ払えば文句ないだろうと思っているのです。
実際に社員は給料を貰えば文句を言うことができないので、最悪な職場環境が継続するというわけです。
昔ながらの工場には増築を繰り返しているところもありますが、この場合は冷房が付けられない構造になっていることが理由になりがちです。
構造上で室外機を置く場所がなかったり、天井にダクトを這わせられないなどが理由です。

ほかに製造している製品の性質上で、クーラーを使うのが不可能なこともあります。
常温保存に限るような製品を作っている工場の場合、当然ながら冷房が付けられません。
冷房で冷えすぎてしまったら、品質に問題が出るからです。
また異物混入などのトラブルを避けることもあり、冷房のみならずポケットの中には保冷剤や冷却タオルを使うことも許されていない工場まであるので、たまったものではありません。

実際に冷房がないことで発生しがちな事故

冷房を完備していない工場では、問題や事故が発生しがちになっています。
汗だくになる上に疲れやすいのに加え、あまりに猛暑のなかで過ごすと、集中力が切れて仕事がいい加減になってしまう人もいます。

異物混入、ラインの見逃し、物を落とすなどが増えてしまうのは困ったものです。
さらに酷いときは、熱中症でぶっ倒れる社員が出ることもあります。
その場合休憩はさせてくれるのですが、環境の改善に反映されない工場も存在するのが実情でした。
さらに熱中症で倒れても責任を取らない工場の話は多々聞かれます。熱中症になって倒れたのは自己責任ということになっていて、治療費や入院費は自己負担となる場合があるので気をつけたいところです。

そんなブラックな工場だと、勤務している社員はいつも辞めることを考えるようになってしまうかもしれません。

冷房がない工場でできる対策

しかし冷房がない工場に勤務が決まる場合も考えられるので、その場合はできるだけの対策はしてみたいものです。

もし保冷剤や冷却タオルなど冷やしグッズが許可されているならば、それをフルに活用するのが一番です。
冷却ファンが付いた空調服やネッククーラーの着用も許可されていれば、かなり涼しく過ごせることになります。
ただバッテリーが長持ちするタイプの空調服は高額になることもあるので、よく考えて買うことが大切です。

会社側にクーラーを付けて欲しいと、社員複数で嘆願することも改善につながる方法です。上手く行けば固定式の冷房が付けられるし、もしくはスポットクーラー冷房1台、あるいは扇風機1台くらいは増えるかもしれません。
塩分を補給するタブレットや、冷たい飲み物を定期的に補給することは大切です。
工場には自動販売機が必ずと言っていいほど設置してあるので、それを利用します。あるいは自分で冷やしたお茶を断熱のステンレスボトルなどに詰めて、工場に持ち込むほうが安上がりになります。

もし夜間操業をしている工場なら、勤務時間を夜勤に変えることによって猛暑から逃れるという方法もおすすめします。真夏の工場内では、日中に35度を超えても、夜間には25度という場合もあるためです。場合によっては気温が10度以上も違ってくることがあるため、熱中症を回避するには確実に役立ちます。

お金より前に冷暖房完備の工場求人か確かめて

そもそも冷房がない工場を選んでしまうのが、不幸の始まりとなってしまいます。

いくら知人の紹介とは言っても、冷房があるかどうかは確かめるひつようがあります。
求人広告を見て工場勤務を探す場合にも、冷暖房完備という条件があるかないかは絶対に見逃してはいけないところです。